媒体によって起承転結の意味が違う話【0から物語を1つ作る】
創作活動楽しんでいますか?
「創作」と一言で言ってもすることは様々ですが、今回は一次創作(漫画・小説)とTRPGシナリオの違いを比べてみたいと思います
漫画や小説を読んでいたり、TRPGしていると「自分も創ってみたいな」と気持ちが高鳴ることあると思います
一次創作に触れた人がTRPGシナリオを書こうとしたとき、「なんかうまくいかないな?」と思うことありませんか?
TRPGシナリオは創作活動の中でもかなり難易度の高い創作物です
そのうまくいかない「なにか」が解決できたらもっと楽しく書けると思いませんか?
今回は一次創作(漫画・小説)とTRPGシナリオとの違いを2つお伝えします
この記事でわかること
- 一次創作とTRPGシナリオの起承転結の意味の違い
- 物語になるまで
- 一次創作とTRPGシナリオの違い
- 一次創作とTRPGシナリオの外的葛藤と内的葛藤の比率
一次創作とTRPGシナリオの起承転結の意味の違い
よく一次創作でもTRPGはシナリオでも「起承転結」で作りましょうと書かれています
それ自体は間違いではありません
でも、一次創作とTRPGシナリオでは起承転結の意味が異なります
一次創作の起承転結の意味

TRPGシナリオの起承転結の意味

物語になるまで
物語は始まりと終わりで「変化の過程」を描いたものです
葛藤は「変化を駆動」して生まれます
葛藤には2種類あります
①外的葛藤
世界や社会など外部から与えられる刺激、事件、出来事、謎、他キャラクターの行動によって生まれるキャラクターの外部で起こる葛藤のこと
②内的葛藤
キャラクターの価値観、恐れているもの、欲望、夢、過去などによって生まれるキャラクターの内部で起こる葛藤のこと
どちらか片方だけでは物語にはならない
物語は「外的葛藤」と「内的葛藤」のどちらか片方だけでは成り立ちません
外的葛藤のみだと「ただの出来事」で終わります
内的葛藤のみだと「ただの悩み」で終わります
外的葛藤と内的葛藤が合わさり化学反応を起こすことで物語が生まれます

外的葛藤が「火種」なら内的葛藤は「藁」になります
藁に火種が触れ、キャラクターの心が揺れた結果、燃え上がることで「物語」になります
一次創作とTRPGシナリオの違い
一次創作(漫画・小説)とTRPGの両方に触れたことある方ならもうお気づきだと思いますが、同じ「物語」の括りでも全くの別物です
どう違うのか?を以下に記しました
一次創作は物語のすべてを作者がコントロールする
一次創作は作者がキャラクター、出来事、結末すべてに決定権があります
- キャラクターの悩み → 作者が決める
- 外的葛藤 → 作者が決める
- 内的葛藤 → 作者が決める
- 結末 → 作者が決める
一次創作は「物語を作る」が強い傾向です
自分の手で自分の納得のいく展開、結末を作り出す
火種(外的葛藤)も藁(内的葛藤)も意のままに操れる
燃え方は毎回同じ
魔法のように好きな燃え方にできる楽しさが一次創作の魅力だと私は考えます
TRPGは誰も物語を完全にはコントロールできない
TRPGはシナリオの全貌をキーパーが知っているとはいえ、キーパーがプレイヤーの動きを完全にコントロールすることはできません
また、今回のセッションがどのような物語になるかはキーパーもわかりません
- キャラクターの悩み → プレイヤーが駒として持ち込む
- 外的葛藤 → シナリオが用意している
- 内的葛藤 → プレイヤーが演じる
- 結末 → セッションの全員で作る
TRPGは「物語を作る」というより「物語が生まれる」が強い傾向です
シナリオは火種(外的葛藤)を用意することができます
今回どのように藁(内的葛藤)に火が付くかはセッションの化学反応次第
燃え方は毎回違う
この予測不能に燃え上がる炎の美しさこそがTRPGの魅力だと私は考えます
燃え方がそれぞれ違う
一次創作は「物語をコントロールできる」からこそ、TRPGではできないドラマを自分の手で作ることができます
TRPGは「物語を完全にコントロールできない」からこそ、創作では生まれないドラマがセッションの数だけ生まれます
一次創作は「設計された美しい炎」だとしたら、TRPGは「予測不能な生きた炎」になります
どちらも魅力あふれる炎(物語)で甲乙つけがたいです
一次創作とTRPGシナリオの外的葛藤と内的葛藤の比率
一次創作とTRPGシナリオでは外的葛藤と内的葛藤の比率と起承転結の意味が異なります
一次創作の外的葛藤と内的葛藤の比率

一次創作は主人公の内面を描くものが多いため内的葛藤の比率は高めです
TRPGシナリオの外的葛藤と内的葛藤の比率

TRPGではプレイヤーが能動的に動くため外的葛藤の比率が高くなります
最後に:どちらも違う魅力がたくさんある
特性が違うだけなので、どちらが良い悪いというものはありません
どちらの炎にも魅力がたくさん詰まっています
もう少し詳しい内容は別の記事で紹介したいと思います
今回の記事が少しでも創作の役に立てたら幸いです
最後まで読んでいただきありがとうございました!
